インターネット古本屋への道

ネット古本屋の志願者のための入門講座です
2002年3月5日創刊の下記メルマガに連載したものです。
●夢の屋・古本新着メールマガジンの案内
夢の屋TOP

インターネット古本屋への道 第5回》(2002.4/30)
(「2.通販リストの作成」での追記
 夢の屋の場合、自分のサイトにリストをアップするとともに、2001年9月よりEasySeekというサイトにも出品を開始しましたので、そこのリストに即変更できるようリストの様式を見直しました。EasySeekなど別サイトへの出品も考えている方は、そこの様式を勘案の上、自サイトの様式を決めないと後に余計な作業が発生します。

4. 支払いと送料
支払いの時点
 どの時点で代金を支払うかによっては、前払い(先払い)、後払い、商品受け取り時(代引き)の三種類があります。私の購入経験では、前払い(先払い)方式の古本屋が一般的かなと感じています。郵便振替の用紙を同封した後払いが次で、また古本屋によっては初回の注文は前払いで、二回目以降は後払いも可というところもありました。
 夢の屋の場合、ネットをやり始めるずっと以前から、目録通販で絶版マンガなどを購入していましたが、それら全てが前払いだったので、当たり前のように前払い方式を採用しました。前払い方式だと、入金確認が出来た時点で発送となりますので、クレームが入らない限り、発送を終えると注文一件が落着したこととなり、古本屋側としては一番すっきりする方法かと思います。
 ただ、今でも悩んでいます。代引きを導入すべきか?はたまた、入金の連絡メールが入った時点で入金があったと見なして発送する方法もあるなあなどと。ただ、同業者に聴くと、代引きで送ったが、受け取り拒否で戻ってきたというケースもあるとのこと。また、当店でも時たま、連絡が無いまま入金がされず自動的にキャンセルということもあるので、後払いと代引きは止めておこうかな?ネット古本屋をやっている限り、この手の悩みは尽きないのかもしれません。
 先日、本届きましたというメールをくれた方は、「初めての前払いで不安でした」と記してありましたので、前払い方式の場合には、迅速且つ丁寧なメール対応と商品発送が一層求められると思います。

送 料
 何を利用して送るかでは、郵便局と宅配業者がありますが、一番一般的なのは、全国均一料金で安く送れる郵便局の冊子小包でしょう(3kgまで、一部開封して内容確認ができるようにする必要がある)。宅配業者にも薄い本なら送れるというサービスがあるらしいですが、私は使ったことがなく、よく知りません。
 ただ、普通の冊子小包の場合、送った本が相手に届かなかったというときに、何の補償もありません。一般郵便小包ですと、6000円を上限に実損額を賠償してくれますけど、料金が高い。

書 留
 買う立場でも売る立場でも、不安なのが郵便事故です。輸送の途中での抜き取り事件などがタマにあるようですし、郵便受けからの盗難という可能性もあります。当然のことながら、ネット古本屋としては高額商品ほど心配になります。
 夢の屋は昨年11月まで、まず入札制でリストをアップし、入札制で落札されなかったものは定額販売に移行という仕組みでやっておりました。結構高価なものが多かったので、当初から書留料金(8000円まで賠償の簡易書留(冊子小包のみ)とそれ以上の書留)をお客様に負担していただくという方式でやってまいりましたが、入札制の終了とともに、3000円を目安に、それを超える場合は書留料金お客様負担ということでやっております。この書留料金お客様負担では、これが原因でキャンセルされたことが一度ありますし、この方式がベストとは思いませんけど、私が買う立場のときに「事故が起きても当店では責任は負えないので、必要な場合は書留に」という古本屋さんもいますので、夢の屋は当分この方式でいきます。
 書留でない冊子小包の発送が普通となった現在、発送先の住所がマンションやアパートの場合、共同の郵便受けでの盗難事故はないだろうかと今でも不安を覚えます。郵便受けに入らないであろう厚いもの、大判のものについては、勤務先などを配達先にか局留めを指定してくるとホットとします。幸いに今のところ、事故は起きていませんけど、この辺の心配と対策は、ネット古本屋さん共通の悩みだと思います。

支払いの方法
 郵便振替、銀行などの口座、代引き(古本屋の指定口座へ入金される)、ネットバンクなど各種。 ネット決済やクレジットカードには、セキュリティの面で未だに不安を覚えるため、夢の屋の場合は、手数料が安い(払込金額1万円まで70円)ということで、郵便振替のみです。郵便振替ですと、入金の日から入金通知が届くまで2日程度かかりますので、入金即日でその確認をしたいということであれば、若干入金手数料は高くなりますが、「ぱ・る・る口座」を持っていると、携帯電話での入金確認ができるようです。携帯電話を持っていない私は加入していませんので、詳しくは郵便局で。ただ「ぱ・る・る口座」を持っていない私が同口座に入金しようとすると手数料はもっと高くなるので、購入する立場としては、普通の郵便振替口座も併用して欲しいと感じています。

(2003.4/23追記)
(ジャパンネット銀行に口座開設)
 郵便振替では不便な人もいるようで、過去に何度か信金の口座を知らせたことがあります。ただ、ネット古本屋を購入に利用する立場としては、銀行の振込み手数料がかなり高いこともあって個人としてはキライでした。一方、ネットバンクもよく知らないまま、クレジットカードでのネット決済と同じように感じ、セキュリティなどの不安がぬぐえませんでした。
 そんな時、手数料は安いぞ、という話を聴き、ジャパンネット銀行に口座を開設しましたけど、何かネット操作が面倒くさそうということで、そのままになっていました。先日、第一号となるお客さんにお願いして入金してもらったところ、早速ジャパンネットから入金連絡のEメールが届きました(夜中の午前0時ちょっと過ぎのこと)。初体験でしたが、入金する方も古本屋側としても、これは便利なものだと感じました。
 郵便振替だと入金通知が届くのに2日はかかり、それから発送して到着するのにまた2日、つまり往復で最低4日かかります。それがネットバンクだと、即日入金通知の即発送で、郵便振替の半分の日数でお客さんに届くことになります。わざわざ郵便局へ入金手続きに行く必要もなく、24時間いつでも手続きができます。郵便振替がもう少し便利で速くならないと、ネットバンクに負けてしまいそうと感じた次第です。お客さんにとっても、支払い方法の選択肢が多いほど、購入し易さにつながるかもしれません。ネットで送金できる銀行も色々あるようですし、検討には値すると思います。

郵便振替の口座開設
 郵便振替で入金してもらうには、その専用口座を開設する必要があり、最寄りの郵便局(特定郵便局でOK)で簡単に申し込みができます。窓口でまず解説のしおりと申込書をもらいましょう。申し込み時には、免許証などの身分証明書が必要です。そして口座名には、ネット古本屋の屋号が使えます。
 また、後払い方式をとって、振替用紙を商品に同封するのでしたら、口座名称と口座番号とを印刷した振替用紙が請求に応じて送付されます。
 なお、送金された代金は、最寄りの郵便局の窓口でいつでも引き出せます。(「郵便振替払出依頼書」という用紙に記入捺印して提出)

郵便振替の受け入れ通知など
 まだ入金の話は早いですけど、関連項目と云うことで。
郵便振替口座に入金されると、貯金事務センターから「郵便振替受払通知票」というのが届きます。
(通知関連で一部改正があり、2003年から「電信払込み」分についての明細が通常払込み分と一緒に届くことになったので、以下に記した貯金事務センターへの電話照会は不要となった。)
通常払込みですと、注文者が記入した払込取扱票のコピーが同封されていますが、電信払込みの場合は、払込金の総額のみの記載で、その翌日くらいに払込人などを記載したものが別途届きます。夢の屋は前払い方式ですが、通販を初めた頃は、電信払込みのこのことに気付かず、電信払込みの人の発送が遅れていました。また、複数の注文が重なっているときには、電信払込みの合算金額だけでは誰の入金なのは判りませんけど、貯金事務センターに電話照会すると入金者が誰なのかその日に確認できます。

ハカリ
 これも先の話ですけど、前払い方式を取るのであれば、事前に計量するハカリが必要となります。冊子小包の上限が3kgなので、3kgぐらい量れれば文句ないのでしょうが、個別に量って合計という方法もあります。私はハカリを購入しようと東急ハンズへ行ったのですが、台式のハカリは結構高額だったので、結局安かったぶら下げ方式のハカリを使っています。
(追記・2003.3/20)引越したのに伴い、いくつか必要なものがあったので、昨日、日用品雑貨を扱っている大型店に行ったら、2キロまで計れる料理用ハカリが何と880円(消費税抜き)の値段で売っていたので、早速購入。

ネット古本屋の利用者へ
 なお、ネット古本屋をやらない人でも、個人で郵便振替口座を作って置き、ある程度の金額を入金しておくと、口座間送金というシステムがあるので、郵便振替払いで通販を利用する場合、通常15円の手数料で送金ができます。ネット古本屋をよく利用するという方は、口座を開設しておくと安く済みます。(それ専用の用紙がありますので、口座を開設し終わったら、その用紙を請求する必要があります。)

(次回は、「5. 梱包と発送」についてです。)

「複数の決済方法」(「4.支払いと送料」補足)へ行く
第6回 5.梱包と発送
インターネット古本屋への道TOP

 質問などがございましたら、メールをお願いします。経験した範囲でしか判りませんけど、答えられる限り説明したいと思います。

Eメール

古本探しのテクニック  アクセス元の月間順位1月(2002年)分
マンガ関連リンク・全般  夢の屋TOP
マンガ通信販売リストTOP 一般書(マンガ・アニメ関連を除く)通信販売リストTOP

当然のことながら、このページへのリンクは歓迎いたします
inserted by FC2 system