インターネット古本屋への道

ネット古本屋の志願者のための入門講座です
2002年3月5日創刊の下記メルマガに連載したものです
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インターネット古本屋への道 補足》(2004.3/19)
(包装資材の価格など)(「5.梱包と発送など」補足)

 普通、包装資材などの実費は古本屋側が負担しているので、その持ち出し経費を如何に安く抑えるかは、古本屋さん共通の悩みだと思います。(注:記載の価格は消費税を含まない本体価格)
前回はあまり具体的に書いていなかったのと、その後に変更した点もあるので、再度まとめました。(重複はご容赦を)

グラシン紙(手垢やヤケを防ぐための半透明の薄い紙)
 組合に入っているような昔ながらの古本屋さんでは定番のカバー用の紙ですけど、ネット古本屋さんでは定番ではないのか、グラシン紙のカバーについてのお客さんの反応は良いです。ただ価格が安いものではないので、プレミアムがつくような古本でないと苦しいかも。またかなり大きな文房具店や紙関係の専門店でないと置いていないようで、入手がちょっと面倒かも。先日、全版のグラシン紙がなくなったので、近くの文房具専門店に電話しましたが扱っていなかった。結局、大通り近くの文房具関係では札幌一番の店(大丸藤井)で購入しました。グラシン紙を初めて買ったのは、貸本用のカバーに使えないかということで、紙の問屋からでした。検索はしていませんけど、大きな紙なので紙関係のネット通販にも不向きかもしれません。
★大きさ:76×102cm、価格:40円(札幌:大丸藤井)
 夢の屋の場合、8枚に切ったサイズをB6判とA5判の本に使っています。(1枚当たり5円)
 B5判の本だと4枚しかとれず1冊当たり10円もかかってしまいます。

ポリ袋
 郵便受けでの雨による水ヌレ防止や複数冊の場合のズレ防止…
 私が買っているのは札幌の包装梱包材料(職業別電話帳の区分)の専門店です。一時期までは0.02mmだったかのもっと厚いものを使っていましたが、単価が少し高かったのとそこまでの厚さは必要ないだろうという判断で若干薄くて安い下記のものに変更しました。
★規格:0.03mm×180mm×270mm(100枚、ヘイコーポリ10)、価格:140円(札幌:パッケージプラザ アサヅマ)
★規格:0.03mm×200mm×300mm(100枚、ヘイコーポリ11)、特売価格:120円(札幌:アサヅマ)
★規格:0.03mm×260mm×360mm(100枚、ヘイコーポリH-10)、価格:230円(札幌:アサヅマ)
★規格:0.03mm×280mm×400mm(100枚、ヘイコーポリH-11)、価格:270円(札幌:アサヅマ)

クッション材料
 郵送中の落下などの事故から本を守るため、クッション材による包装は必要かと思われます。ネット古本屋を開業した当初は、封筒を使わずに、コンビニでもらったダンボール箱を本の形に合わせて加工して発送していたので、
ダンボールそのものがクッション材でしたけど、ダンボールで重くなる分、冊子小包の料金がワンランク・アップしたとしても店の負担増になっていたということと、本の形に合わせて加工するのに、かなりの時間を要していたとき、知り合いになった同業者(札幌の好友堂さん)にプチプチシート(潰し始めると止まらなくなる空気の入ったアレ)が便利だと少しもらい、それを使って以来ずっとプチプチシートのお世話になっています。本の大きさに合わせてダンボールを箱型に加工していた手間を考えたら、何と楽になったことか。
 ただこれも安いものではないので、冊子小包の料金がワンランク・アップしない場合は、片側はダンボールにして、もう一方にプチプチシートを使うようにしています。
また、大判(A5判以上)の本は特に角部分が事故に遭いやすいように思えるので、この場合は必ず片側をダンボールを使って補強するようにしています。
★規格:1200mm×10M(エアーサンマット、発売元:トーワラ)、価格:1700円(札幌:アサヅマ)
 先述の好友堂さんから教えてもらった30cmの幅に切ってから、個々の本に合わせて切断し使っています。ちなみに新書判一冊を包むと、215mm×300mmが必要で、その単価は9.1円強になります。単価を計算したのは、この今が初めてなので、意外と高くつくことに自分でちょっとビックリしてしまいました。冊子小包の料金が変わらないのであれば、両側をダンボールで挟んで封筒に入れるという方法が、手間がかからず且つ安上がりの方法なのかも知れません。

封筒
 ずっと100円ショップ・ダイソーの封筒を使っていましたけど、1枚の単価がバカにならないので、今は包装資材の専門店で100枚パックのものを購入しています。
★規格:162×229mm(角6号100枚入り、発売元:HEIKO)、価格:530円(札幌:オオクラ)
★規格:197×267mm(角4号100枚入り、発売元:HEIKO)、価格:700円(札幌:オオクラ)
★規格:240×332mm(角2号100枚入り、発売元:HEIKO)、価格:880円(札幌:オオクラ)
 冊数がある程度まとまった場合は、クッション材と封筒を使わずに、ダンボールを裏返しにして直接包み送付先を書き込むという方法が、一番安上がりで頑丈のように思います。ただちょっと梱包の手間はかかりますけど。

クッション材入り封筒など
 「インターネット古本屋(オンライン古書店)への道」をメルマガに連載していたとき、掲示板に同業者の方から書き込みがありました。梱包の手間と経費は反比例すると。
>梱包というのは、手間を取るかお金を取るかのどちらかですね。
>手間を惜しむならエアキャップ付封筒を買うのが一番ですし、
>お金を惜しむなら段ボール+DM等の封筒、でいいわけです。
ホント一番簡単なのは、クッション材入り封筒を使うことです。
これだと注文の本をそのまま入れるだけで済みます。
しかし最も安いであろう100円ショップでも、クッション材入り封筒は一枚50円か100円しますので、
利幅の少ない古本通販用には高額過ぎます。

 また、上記の古本屋さんは、封筒ではなく“クラフト紙”を使っているとのこと。
>切る手間はかかるのですが、フリーサイズなので各種サイズを買い揃える必要がありませんし、
>90cm×20mの大きな巻きが、ホームセンターでは大体300円強で買えますので、
>新書判コミックス梱包一件あたり、紙代が2〜3円で済みます。
私も開業当初はクラフト紙使っていました。しかし意外と手間がかかり、またその割りに不恰好な仕上がりにしかならず、既成の封筒を使うことになりました。

 色々試行錯誤しながら、手間と経費を勘案した自分の包装の仕方にたどりつくしかありません。

5. 梱包と発送などへ戻る
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