インターネット古本屋への道

ネット古本屋の志願者のための入門講座です
2002年3月5日創刊の下記メルマガに連載したものです
●夢の屋・古本新着メールマガジンの案内
夢の屋TOP

インターネット古本屋への道 第1回》(2002.3/5)
(第1回は序章ということで、お付き合い願います。次回から具体的な話に入ります。)

 2001年7月に閉鎖されたサイト・「ふるほん横町」(旧・古本屋さんに行こうよ)には、ある古本屋さんがネット古本屋入門講座のコーナーを開いていたが、それも今はもうなく、これに類した解説サイトも見つからない。
 「OldBookMark-古本屋散策の栞」さんの掲示板でも今は無き「ふるほん横町」の掲示板でも、ネット古本屋に関連した質問の書き込みが散見されたし、これからまだまだ増えるであろうネット古本屋の志願者のために、まだやっと3年目に入ったばかりのネット古本屋ですが、敢えて入門講座を書いてみようと思い、ちょうど新たに発行予定していたメルマガを連載の場とすることにしました。
 なお、ネット古本屋を始めようなどと考えていない人は、ネット古本屋についての読み物としてどうぞ。

◆はじめに
古本流通の変化
 昔であれば、不要となった蔵書を処分する場合、古本屋さんに持ち込んで買い取ってもらう(現在では宅配便で受け付ける古本屋も多く、販売委託を受け付けるという古本屋もあります)という方法しかありませんでしたが、インターネットが登場し、古本の流れが大きく様変わりしております。ネットオークション(古本屋も出品)やEasySeekなどの古本売買サイトに、個人の蔵書を出品・販売する人が増えています。これは、古本屋に買い取ってもらうよりはもっと高い値段でという気持ちと、自分の蔵書を大切にしてくれそうな個人に直接引き取ってもらいたいという気持ちの現れかもしれません。
  また、私自身の古本探索経験でも、結構珍しいものはYahoo!オークションに個人から多く出品されているなという気がしています。

古本屋に対するあこがれ
 一方、蔵書の量がそれなりにある人が、自分のサイト(ネット古本屋)を作り、そこで蔵書を販売してみたい、そして本に対する想いを綴ったコーナーも作ってみたいと思い始めるのは、自然な流れではないかと思います。これだけたくさんのネット専門古本屋があるのですから、私もと思うのは、なおさらだと思います。また、活字中毒人間には得てして古本屋に対するあこがれがあると思います。現在の仕事をなげうち店舗を借りてまでとは思わなくとも、家賃要らずのネット古本屋なら充分その疑似体験もできます。
 そこそこのまとまった蔵書を持っている人は多いでしょうから、ひょっとしたら、 仕入れの必要もないネット専門古本屋というのは個人が一番参加しやすいネット商売かもしれません。

古本屋さんも大変
 実店舗を持っている古本屋さんの経営も大変になっています。我が街・札幌でも閉店した古本屋さんがどんどん増えています。大型新古書店が陸続と開店し販売環境は悪化し、それに伴うベストセラーや話題作などの売れ筋商品の古本屋間仕入れ戦争も激化しており、また先に記したとおりネットオークションなど個人間売買も伸びていて仕入れ環境は更に悪化しています。
 古本だけでなく本そのものがだんだん売れなくなっている昨今、自店にどんな得意分野があろうと、地元のみの需要には限界があります。そこで目を付けるのがネット古本屋ということになります。冊子小包(他国にも似た制度があるのかは知りません)なら全国一律料金なので、ネット古本屋には町村の境も県境もないので、店舗の所在地がどこにあろうと関係なく、全国の本好きを相手に商売ができるのです。
(2003.7/18追伸)更にネット古本屋は、店主が寝ていようが外出していようが、店にシャッターはなく24時間営業で商品を陳列しているため、お客さんの都合の良い時間にいつでも商品チェックと注文が可能です。

夢の屋の場合
 夢の屋の本業は、マンガの貸本屋ですが、一般の古本屋さん同様、大型新古書店の進出や不景気などの所為で、坂道を転げ落ちる状態が続いており、未だに底が見えない状況です。自分の蔵書を手放すことがあろうとはかつて想像したこともありませんでしたが、背に腹は代えられず、ネット古本屋の開業ということになった次第です。(ネット専門古本屋なので、貸本屋店舗での古本売買はしておりません。)

◆次回から、各章に入ります。
今のところ下記の順番で連載する予定ですが、順序や項目が若干変更になることもあり得ます。
今回を含め、10回程度の連載を予定しています。
1. 古物商の許可申請
2. 通販リストの作成
3. ホームページの作成
4. リンク集
5. 支払いの方法
6. 発送の方法と梱包など
7. ホームページのアップとリンク依頼など
8. 受注確認メールと売り切れ表示
9. 商品の発送
10. その他

第2回 1.古物商の許可申請
インターネット古本屋への道TOP

 「インターネット古本屋への道」も次回から本章に入りますが、その時点で質問などがございましたら、メールをお願いします。経験した範囲でしか判りませんけど、答えられる限り説明したいと思います。

Eメール

古本探しのテクニック  アクセス元の月間順位1月(2002年)分
マンガ関連リンク・全般  夢の屋TOP
マンガ通信販売リストTOP 一般書(マンガ・アニメ関連を除く)通信販売リストTOP

inserted by FC2 system