(2000年6月23日付け道新夕刊)第2回目
漫壇 ただ今貸出中
「ジョジョの奇妙な冒険」荒木飛呂彦 超能力を描き新機軸 貸本屋を始めた当初はまだまだ蔵書数も少なく、ないものだらけで、 ある日、SFファンの会員から「ジョジョの奇妙な冒険」(以下「ジョジョ」)が面白いと教えられ、 「ジョジョ」は、特殊な能力の血筋のジョジョと呼ばれる主人公が、部ごとに新しい世代に入れ替わりながら、 作者の荒木氏は、「超能力をビジュアル化」(作者談)して表現するという発見により、 私が最も衝撃を受けたのは、作中のマンガ家がリアルなマンガを描くために 次はどんな超能力が登場し、どのようにビジュアル化されるのか、 「ジョジョ」ファンは当店にも多いが、以前借りたある会員の息子さんが、後から「ジョジョ」の面白さにハマリ、 また、あるパートが完結すると再度まとめて借りて一気に読むという熱心なファンもいる。 「ジョジョ」の妖(あや)しい活劇の世界をのぞいてみませんか。きっと、あなたもとりこになるはずです。 (マンガ専門貸本店「夢の屋」店主) |