都筑道夫《題名》狼は月に吠えるか(短編集)、《出版社/発行年/サイズ》桃源社、1979初、四六判 ★(収録内容)「狼は月に吠えるか」/「鬼火いろのドレス」/「髑髏のペンダント」/「人魚の燭台」/「池袋の女」/「古川私立探偵事務所」/「スープが冷める」/「侵入者」/「殺人ゲーム」/「事後従犯」/「凶器を持つ人形」/、★「凶器を持つ人形」は後に『退職刑事3』に収録された「人形の死体」らしい、★(店主)SF風2作品が記憶に残った。「池袋の女」はエロチック・サイコキネシス(念力)もので、セックスのトラウマで念動力が発動するらしく、ラブホテルのベッドが恋人たちを乗せたまま、ホテルの壁をぶち抜き、隣接する高速道路上に出現するというドタバタ劇。筒井康隆さんが描いていそうなムードと展開。「古川私立探偵事務所」は旦那の浮気調査の話かと思ったら、素行調査は会話付きで現場を映し出す水晶球を使う探偵で、更に水晶球を通り抜けると浮気現場へというトンデモの世界に、アンドロイドも絡んでもうハチャメチャ、何でもありで一気です。馬鹿々々しさもここまで来ると痛快。 ★本の状態は並下、小口ヤケ、カバー上下端少痛み、総269ページ、定価850円 ★送料はゆうメールで300円、Y69-020 |