ルイス・キャロル《題名》不思議の国のアリス・オリジナル(地下の国のアリス/元版/付録)、《出版社/発行年/サイズ》書籍情報社、1988第6刷、新書(少し縦長)ハード、函入り2冊(英語版(復刻版)+日本語版)、付録「封筒に入ったアリスの顔写真入りカード+顔写真入り栞(しおり)」 ★(収録内容)《Alice's Adventures under Ground(復刻版)》「大英図書館所蔵本の完全復刻版『地下の国のアリス』(『不思議の国のアリス(不思議の国のアリスの冒険)』のオリジナル原本、ルイス・キャロル手書き(直筆)の文と挿絵)」/、《不思議の国のアリス・オリジナル/ALICE'S ADVENTURES UNDER GROUND BY LEWIS CARROLL》「はじめに」/「写真」/「ラッセル・アッシュ解説」/「『地下の国のアリス』全訳(ラッセル・アッシュ脚注付き、ジョン・テニエルの『不思議の国のアリス』挿絵を収録)」/「参考文献」/「キャロルの作ったパロディの原詩」/、ラッセル・アッシュ解説の日本注によると最終ページに貼られていたアリス・リデルの写真は栞として復刻、ファンタジー、★(店主)「不思議の国のアリス」の原型になった「地下の国のアリス」の誕生エピソードは面白いですね。この物語は1862年7月4日に始まった。アリス三人姉妹とピクニックへ行ったときに、キャロルはアリスという女の子が主人公の冒険談を語り聞かせた。その次のピクニックでもその話は続いた…。次女アリス・リデルは(いつでも読み返せるように)それを書いてよーと強くせがんだので、(アリスのたっての願いじゃしょうがないやと)キャロルはとりかかった。話した内容を詳しく思い出しながら、構想を立て、さらに肉付け。一度の下書きを経て、37枚の挿絵のスペースを空けたまま、幼いアリスが読みやすいように、苦心しながら手書き原稿を仕上げた。絵の才能は自分に無いと知っていたキャロルはやっとのことで挿絵を完成した。そして製本された本は、1864年11月26日に、「親愛なる子へのクリスマス・プレゼントとして、夏の日の思い出に贈る(表紙裏側の手書き原文:A Christmas Gift to a Dear Child in Memory of a Summer Day.)」という献辞で、アリスにこの本をプレゼントしたのです。世界に一冊の手書きの絵入り童話本という豪華な贈り物です。アリスがとにかく可愛かったのでしょうね。キャロルは『地下の国のアリス』を書き直していましたが、出版するにあたってかなり書き加えました。1万2715語から2万6211語に。挿絵は当時有名だった画家ジョン・テニエルに依頼。そして『不思議の国のアリス(Alice's Adventures in Wonderland)』が出版されたのは、1865年7月4日。本書の解説では、キャロルがアリスに贈った『地下の国のアリス』の復刻版を出す時のエピソード(キャロルがアリスに出した手紙など…)も、原本『地下の国のアリス』のたどった歴史もおもしろいです。 ★本の状態は並、函少スリキズ、英語版は総90ページ(元所持者が付けた?グラシン紙カバー)、日本語版は総84ページ、定価1800円 ★送料はゆうメールで300円、Y68-041 |